5. 【1分復習】α炭素の数え方
αは“カルボキシ基の隣”。ここだけ押さえればOK。
α炭素 と呼ばれるんだ。どうして “α” なのか、分かる?
いっしょに整理していこうね。
① まず“目印”を決める:カルボキシ基(–COOH)
みんなが同じ場所を想像できるように、
強い目印を基準にするんだ。
アミノ酸で代表的な目印が
カルボキシ基(–COOH) だよ。
そしてアミノ酸の場合、α炭素とは、
カルボキシ基(–COOH)の炭素(C=O)から見て、
すぐ隣にある炭素のことなんだ。
“COOHのとなりだからα”なんだね!
α・β・γ という呼び方は、
もともと カルボン酸(–COOH)を持つ化合物で
よく使われてきた“位置の呼び方”なんだ。
だから –COOHを基準点にして、
近い順に名札をつける というルールが定着したんだよ。
カルボキシ基の中にある炭素(C=Oの炭素)は
α炭素じゃないよ。
α炭素は、そのカルボキシ基の“となり”に
ある炭素なんだ。
② ルールは“駅の数え方”みたいにシンプル
ルール自体は“駅の数え方”みたいにシンプルだよ。
カルボキシ基(–COOH)の 炭素(C=Oの炭素) から
出発して、炭素を順番に数える。
1つ目=α(アルファ)炭素
2つ目=β(ベータ)炭素
3つ目=γ(ガンマ)炭素
4つ目=δ(デルタ)炭素 …って呼ぶんだ。
結合で何個先かで決めること。
分子は3Dで形が変わるから、
“90度曲がって見える”みたいな見た目は関係ない。
“つながり順”がルールだよ。
③ 主鎖と側鎖:アミノ酸と脂肪酸でどう違う?
主鎖は、その分子の“主要な骨格”。
側鎖は、主鎖から出る“枝”。
まずはこれだけでOK。
アミノ酸 :主鎖とα炭素の数え方
どのアミノ酸にも共通の一本道。N–Cα–C(=O) の骨格で、
タンパク質の骨になる部分だよ。
側鎖(side chain)は主鎖から横に出る枝で、R基のこと。
そしてアミノ酸では、
α炭素(Cα)が“真ん中の炭素”になる。
NH₂ / COOH / R / H がくっついている炭素が Cα だよ。
でもこれは“真ん中だからα”じゃなくて、
–COOHの隣だからαで、その結果として真ん中になるんだ。
脂肪酸 :主鎖とα炭素の数え方
次に脂肪酸。
脂肪酸は、端に –COOH があって、
そこから 長い炭素の鎖 が続くのが本体。
長い一本の鎖だね。
脂肪酸の主鎖は、この長い炭素鎖そのもの。ここでも –COOHを基準に、
隣がα、その次がβ…と呼ぶ(例:β酸化)よ。
④ AspとGluで“β・γ”がはっきりする(超重要)
アスパラギン酸(Asp)とグルタミン酸(Glu)で、
主鎖・側鎖、そしてα・β・γの数え方を確認しよう。
側鎖の最初の炭素(CH₂)が β炭素。
その先のカルボキシ基の炭素(C=O)が γ炭素。
だから Aspの側鎖のCOOHは γ-カルボキシ基 と
呼ばれるよ。

2つ目のCH₂が γ。
その先のカルボキシ基の炭素が δ。だから Gluの側鎖のCOOHは δ-カルボキシ基 なんだ。
⑤ 「γ-カルボキシ基」とは?→注意!

Aspの側鎖COOHは γ-カルボキシ基。
Gluの側鎖COOHは δ-カルボキシ基。
だから説明や資料で“γ-カルボキシ基”って出てきたら、
基本は Asp側の話をしていることが多い。
GluにもCOOHはあるけど、それはγじゃなくδ。
ここを混ぜないのが大事だよ。
⑥ 最後に:一言で覚える!
αβγは“–COOHから何個先か”で決まる
(見た目は関係ない)。
Aspは短い:–CH₂–COOH(側鎖COOHはγ)。
Gluは1個長い:–CH₂–CH₂–COOH(側鎖COOHはδ)。
🍀ブログ限定 豆知識
最後に“試験で差がつく豆知識”をひとつ。
α・β・γの数え方は、
じつは“化合物の世界共通ルール”なんだ。
カルボキシ基(–COOH)みたいな
“強い目印(官能基)”を基準にして、
近い炭素から α・β・γ…って名札をつける。だから、アミノ酸だけじゃなくて
脂肪酸でも同じ発想が使える。
“目印から何個先か”で決まるんだね。
その通り。あともう一個だけ、ひっかけ注意。
“カルボキシ基の中の炭素(C=O)”はα炭素じゃない。
α炭素は そのとなり だよ。ここ、よく聞かれる。
そしてAspとGluは最強の比較ペア。
Aspは短い(–CH₂–COOH)→側鎖COOHはγ。
Gluは1つ長い(–CH₂–CH₂–COOH)→側鎖COOHはδ。
だから資料で“γ-カルボキシ基”って出たら、
基本はAsp側の話。
ここが混ざらなければ、もう完璧。
