3. アミノ酸の基本構造
〜タンパク質になる前提で作られた部品〜
① みんな同じ「基本の骨組み」
基本の骨組みはみんな同じなんだよ。
どのアミノ酸にも、真ん中に炭素が1個ある。
炭素には“腕”が4本あるから、
4つのものがくっつける。
そのうちの1本には、
必ず 水素(H)がついている。
② アミノ酸らしさは、この3つ
残りの3本に必ずついているのが、これ。
・アミノ基(–NH₂)
・カルボキシ基(–COOH)
・側鎖(R基)

この配置は、実はとてもよくできている。
アミノ基とカルボキシ基があるおかげで、
アミノ酸同士が手をつなぐように結合できる。
それがどんどん続くと――
長くて大きなタンパク質になる。
③ 「手をつなぐ」正体=ペプチド結合
アミノ酸が“手をつなぐ”って言ったけど、正体はね——
アミノ基(–NH₂) と カルボキシ基(–COOH) が
くっつくことなんだ。
つながる感じ?

脱水縮合って呼ぶ。そして、そのときにできる“つなぎ目”が
—— ペプチド結合 だよ。
ペプチド結合って何?(超シンプル定義)
ここだけ覚えれば⭕️!
結合している場所:
あるアミノ酸の カルボキシ基(–COOH) と、
となりのアミノ酸の アミノ基(–NH₂)
できる“つなぎ目”:
–CO–NH–(これがペプチド結合)
性質:
共有結合だから基本はとても強い。
でも体の中には、必要なときに切る
分解酵素(ペプチダーゼなど) があるから、
ちゃんと切れる。
「ペプチド」って元々どういう意味?
元々どういう意味?
いい質問。語源をたどると——
ギリシャ語の peptein(消化する)が
ルーツなんだ。
“タンパク質が消化されて、切られてできる短いかけら”を見て、
それが何なのか?と思っていた。それが peptos / peptikos(消化された/消化に関する) に
つながって、peptide=短い断片 というニュアンスになったんだ。
“消化でできるタンパク質のかけら”から来た言葉なんだね。
うん、その通りだね。
そして今ではこう定義されている。
ペプチド=アミノ酸がいくつかつながった鎖
ペプチドって“アミノ酸”の鎖のこと?
アミノ酸が“ペプチド結合(–CO–NH–)”でつながった鎖のこと。
呼ばないよ。
理由は簡単で、
“ペプチド”は材料がアミノ酸で、つなぎ方がペプチド結合っていう“条件つきの名前”だから。
鎖なら何でもペプチド、じゃないんだね。
“アミノ酸で、ペプチド結合”って条件がそろって初めて
ペプチドと呼ばれるんだね!
④じゃあ何が違いを生むの?
でもさ、NH₂とCOOHはみんな同じなんでしょ?
何が違いになるの?
違いを生むのは――側鎖(R基)。
このR基が、
・水が好きかどうか
・プラスやマイナスを持ちやすいか
・大きいか小さいか
・柔らかいか硬いか
全部を決めている。
その通り。
アミノ酸の個性を見るときは、Rを見る。
⑤ ちょっと変わり者:プロリン
側鎖がぐるっと回って、
自分のアミノ基とつながる。つまり、輪のような構造になる。そのせいで、
タンパク質が曲がりやすくなる。動きが制限される。
タンパク質の形に影響を与えやすい、
ちょっと特別な存在なんだ。
⑥ まとめ:アミノ酸=設計された部品
アミノ酸って“ただの分子”じゃないよね。
タンパク質になる前提で作られた“部品”みたいだよね。
つながるためのNH₂とCOOH
個性を生むR基
形を変えるプロリン
ここまで分かると、
次の話がぐっと面白くなる。
🌿 ブログ特典 豆知識
ペプチド結合(–CO–NH–)は“強い共有結合”って
言ったよね。
実は、強いだけじゃなくて——
ちょっと板みたいに硬いんだ。
回転しにくい性質がある。だからタンパク質の骨格は、
自由にグニャグニャじゃなくて、
ある程度“形が作られやすい”んだよ。
